貴金属マーケットとは

■この世で高いもの
・ロジウム   25,000円/g
パラジウム  6,400円/g
・ゴールド   5,900円/g
・アワビの干物 1,000円/g(香港で投資として)
・国産松茸    100円/g

■貴金属とは
・金
・銀
・白金族(プラチナ、パラジウム、ロジウム、ルテニウムイリジウムオスミウム
→市場性がある(取引できる)のはプラチナとパラジウムのみ

■■金(ゴールド)とは■■
・有史以来の生産量は186,700トン
王水(硫酸と塩酸)にのみ溶ける。腐食しない


■インゴット
・品位表示(フォーナイン(純度99.99%))
・金の現物として取引されるのは「地金(ぢがね)」

■約19万トンの金の内訳
・47.1% 宝飾品
・20.4% 投資用(個人保有)→インドが多い
・16.8% 政府や銀行が保有
・15.6% 所在不明
→残りの埋蔵量は5.6万トンと予想されている

■ゴールドの供給
・2018年は4,502トン
・鉱山生産74%
・スクラップ(再利用)26%

■生産国
・1980年頃までは南アフリカが供給の半分以上
→政情不安によって価格が乱高下した
・現在は中国、オーストラリア、ロシア
→世界のどこでも採れる

■生産コスト
・現在は流通価格1700ドルに対して、生産コストは900ドル
・鉱山生産者は現在儲かっているといえる

■日本の金鉱山
・鹿児島の菱刈鉱山のみ稼働。他は閉山
・昔はジパングと呼ばれるほどだったが

■金の需要
・ロシア中国など政府機関はプラチナより金を購入
→需要は衰えない。プラチナは流動性が低い
・貿易戦争など広がる中、他国通貨より金の方が安全性が高い
・1988年以降は金利低い金は価値が見出されなかったが、2008年リーマンショック以降は需要高に

■ゴールドマーケット
・スポット市場
Loco London Gold Price、USD/Troy ounce
→金には国籍がないから、ロンドンの価格取引

先物市場
CME(Nymex/Comex),TOCOM(円建て)
→唯2つの市場。CMEが24時間取引可能となり、TOCOMのプライオリティが下がってしまった

・現物延べ取引市場

ロコロンドンとコメックスの裁定が働かなくなったことあり。
(理由)コロナにより製錬所が閉じる、飛行機が飛ばない。アメリカの金をロンドンに持っていって、製錬し直すことができなくなったため。(ロコロンドンとコメックスの金純度はやや違う)

■日本の金マーケット
・取引所(OSE
・現物(鉱山会社、回収業者、地金商、個人投資家
・投資市場参加者(商品取引員、証券会社、商社、個人投資家ファンドマネージャー
・ヘッジャー(商社、鉱山会社、回収業者)

■投資商品としてのゴールド
・株式、債券などの金融商品とは違い、発行体の信用リスクがない

■ゴールドの商品種類
○現物
・金地金(キロバー、スモールバーなど)
・地金型金貨(カンガルー金貨、ウィーン金貨)
・純金積立
・保護預り
・その他(喜平チェイン、アクセサリー)

金融商品
ETF(SPDR(1326)、金の果実(1540))
金先物取引
・CFD、金鉱株

■金の消費税
・消費税は基本的に消費されるものにかかる(金は消費されないから、買ったら売るだけ)
・消費税が5%の時に買って、8%の時に売れば、3%分のマージンが生じて儲けがでる
→消費税が今後も上がり続ける日本に密輸が蔓延るように

■金の価格の変動要因
・10年前はインドや中国の需給
・現在は投資による価格変動が主
→ドル、金利、株価、投資家の動き、実需の動き、コロナの影響、金融政策など
→金融緩和により金融商品の価値減、金価値は相対的に増加



■■銀(シルバー)とは■■
・年間生産量はゴールド3,300トンに対して、シルバー26,600トン
・古代においてはゴールドより価値が高かったが、現在はゴールドに比べて相対的に価値が低下している(金銀比価は現在1:100ぐらい。歴史的には1:55ぐらい)

■シルバーの生産国
・メキシコ、ペルー、中国、オーストラリア、ロシア

■シルバーの需要
・宝飾品21%
・コイン・地金17%
・工業加工需要56%
・鉄器6%(毒の発見)
→ゴールドと違い、投資目的はほぼなし

■シルバートピック
ハント事件、バフェット買い占め→シルバーの価値向上
→メルティングポイントまで達する(銀食器・宝飾品を溶かして、銀にして売った方が儲かる臨界点)



■■プラチナとは■■
・ゴールドと同じく王水以外に反応しない
・年生産量はゴールド3,300トンに対してプラチナ180トン

■プラチナの2019の供給
南アフリカ52%
・ロシア、北米13%
・その他7%
・自動車触媒18%
・宝飾品回収10%
→ゴールドと違い、発掘される場所が限定的

■プラチナ需要
・自動車触媒33%
(プラチナはディーゼル車。パラジウムはガソリン車に使われる)
・宝飾22%
・化学8%
・電子2%
・硝子3%
石油化学21%
・その他8%
・投資3%
→プラチナが安くなってるのはガソリン車人気の影響が大きい
→景気が良くなり車の需要が高まれば、プラチナの価値も高まる
→それとは別に環境規制が強まった結果、必要な触媒量は増加している(車の需要増加に比べて、貴金属の需要増加の方が大きい)

■プラチナとゴールドのスプレッド
・2009年頃では価値はプラチナ>ゴールド
・2020年現在は逆転しており、ゴールドが高騰
・プラチナは圧倒的に実用価値もあり、供給量もゴールドより少ないのに、現在のスプレッドは異常


■■パラジウム埋蔵量■■
南アフリカ39%
・ロシア46%
・その他15%

パラジウムの需要
・自動車触媒84%
・投資14%
・宝飾2%

パラジウムとプラチナのスプレッド
・2018年に逆転
パラジウムの需要増が止まらない